
審査もなく、たった数十分で誰もが手軽に現金を工面できる「現金化」。便利な反面、「なんだか怪しい」「違法性はないの!?」といった不安を感じる人も少なくありません。実際、現金化にはどんなリスクがあるのでしょうか?それらをきちんと知っておくことが、安全に現金化を行うことにつながります。
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現金化に潜む3つの危険性
クレジットカードのショッピング枠を「お金」に変えることができる「現金化」。早急にお金を用意したいときに重宝しますが次の3つのリスクがあることを覚えておきましょう。
クレジットカードの規約違反で解約させられる可能性
「クレジット現金化」は法律に反するものではありませんが、クレジット会社のカード規約違反になる可能性がある行為です。
そのため、もし現金化がカード会社に発覚するとクレジットカードを強制的に解約させられることになりかねません。その際、今まで利用してきた額を一括で返済しなければなりませんので注意が必要です。
自己破産ができない
もし借金が返せなくなった場合、通常なら「自己破産」という最後の手段が残されます。しかし「現金化」の場合、もし「支払いができない」という場合でも自己破産することができません。これは必ず覚えておきましょう。
悪徳業者に騙されたりトラブルに巻き込まれる
「現金化業界」には、優良店だけではなく悪質な業者も存在します。もしもそういった悪徳業者にひっかかると、騙されたり犯罪に巻き込まれたりする可能性があります。
・約束した金額が振り込まれない
例えば、「換金率は90%と聞いたのに実際には60%しか振り込まれなかった」というケースです。
「10万円を現金化して9万円振り込んでもらえると思っていたのに、“振り込み手数料”“現金化仲介料”などさまざまな名目でお金が引かれて、結局6万円しか振り込んでもらえなかった」
悪徳業者にひっかかると、このような詐欺まがいのことが起こり得ます。それでも現金が振り込まれるなら良い方で、ひどい場合は1円も振り込まれなかったといったというケースも。
しかし「現金化」自体がカード規約違反のため、被害に遭ってもクレジット会社や消費者センターに相談することができません。
・個人情報を悪用される
「現金化」を行うには、クレジットカードの番号や運転免許証などの個人情報を業者に知らせなければなりません。
情報管理のセキュリティーがしっかりとした優良店であれば問題ありませんが、悪質な店舗の場合、そういったプライベートな情報が悪用される恐れがあります。
闇金融や悪質な出会い系サイトに自分の個人情報を流されたり、最悪の場合クレジットカードが悪用される恐れも。そうなると、知らないうちに犯罪などに巻き込まれることにもなり得るので、安全な業者をきちんと選びましょう。
もし、クレジットカードの盗難・紛失被害に遭った場合は、即座に対応をとりましょう。被害が疑わしい場合も、念のために対応したほうが賢明です。
まずは、クレジットカード会社に連絡を入れます。状況を伝え、すぐにカードの利用を停止してもらいましょう。次いで、警察への届け出を行います。
届け出が済んだら、過去の利用明細書をチェックしましょう。覚えのない決済はないか、疑わしい項目を探します。あったなら、カード会社に連絡を入れましょう。
被害の保障は、届け出た日を初日とする過去60日以内に限定されます。冒頭で、被害が疑わしい場合も念のために対応すべきと述べたのは、このためです。
クレジットカードはとても便利ですが、支払は常に見えないところで行われています。つまり明細書を開封・確認しない限り、不正利用があっても気付くことが無いのです。
明細書のチェックが面倒くさいという場合は、せめて口座の引落し状況だけでも確認する癖をつけましょう。
現金化サービスには悪徳業者が存在する?!手口を知り危険を回避するには
クレジットカードの現金化に不安がある場合は、依頼する前に電話で問合せを行いましょう。電話はリアルタイムでやり取りが出来るため、回答から発生した疑問をその場で更に質問できるというメリットがあります。
もちろんメールで問合せても構いません。その場合は受信メールを保存しておきましょう。そうすれば万が一の際に、証拠として提出することが出来ます。
業者が店舗を構えているのであれば、来店して説明を受けることも可能です。事前に電話などでその旨を伝え、時間を確保してもらいましょう。
相手が悪徳業者であった場合は、いずれも曖昧な対応を受けます。質問に回答を得られない、やたら言葉を間延びする、会話を切られ保留となる・・・など、誠実さはまったく感じられません。
そのような業者がお金を大切に扱うわけがなく、広告とは異なる還元率が適用されたり、酷い場合には1円も現金化してもらえないこともあります。
こうしたトラブルに巻き込まれた場合の通報は有効ですが、お金が返ってくる可能性は限りなく低いです。
悪徳業者は俊足で逃走するためその道のプロでも追跡は困難で、また仮に詐欺をはじめ容疑が確定したとしても、返済能力が有るとは考えがたいです。だからこそ、現金を渡す前に見極めねばなりません。
無店舗(インターネット出店)型の業者を利用する場合は、尚のこと慎重に見極めることが求められます。
その一、所在地を明らかにしない業者は問題外です。また住所の記載があっても鵜呑みにすべきではありません。それは、本当に正しい住所ですか?××県××市××町×丁目などと、最後が途切れてはいませんか?
その二、そこを運営しているのは会社ですか?個人ですか?○○など屋号のみ記載されている場合は個人運営です。個人=危険・悪徳というわけではありませんが、あまり信用できないことは確かです。
その三、高評価の口コミは信用に欠けるため、情報源にすべきではありません。なぜなら情報はいくらでも操作可能であり、業者による自演を否定できないためです。
悪徳業者からお金の被害を出さない方法
悪徳業者からお金を守る為にはリサーチが必須です。また下記二点にも注意し、慎重に業者を選びましょう。
95%以上の還元率はまず無い
仮に90%の還元率だった場合、業者の手元には残り10%が入ります。しかし丸々10%が利益になるわけではありません。決済時に発生したシステム手数料を、販売者としてカード会社に支払わなければならないためです。
システム手数料は、商品代金の3%〜7%に相当します。仮に3%だとすると、10%−3%=残り7%が業者の利益です。仮に還元率95%、システム手数料5%だと、利益は発生しません。
以上のことから、還元率は最高でも92%(システム手数料7%と仮定し利益1%)であることがわかります。
口コミをはじめ情報は操作されている
インターネット上の情報は、いくらでも操作が出来ます。そのため口コミだけを判断基準に用いるのは大変危険です。
また検索エンジンにおける表示も、上位=有名どころ=実績ありとは限りません。こちらも口コミと同じく、いくらでも操作できます。
とはいえ、役立つスマイルギフト 口コミもあります。それは業者に対する『悪評』。業務の妨げになる情報を、自ら書き込む物好きはいませんからね。悪評は多々存在しますが、目立つのは・・・
・現金化自体が嘘(個人情報が目当て)
・還元率90%と言っておきながら実際は50%以下
・現金が振り込まれること無くウェブサイト閉鎖(詐欺)
・どう推測しても闇金である金融業者を紹介される
以上四点です。サービス名を変えて同様の行為を繰り返す業者が多いので、ドメイン名もチェックして正体を探りましょう。
信頼できる業者が見つからない場合は、クレジットカードのキャッシング枠を利用したほうが良いかもしれません。利息20%は痛いですが、詐欺その他トラブルに巻き込まれるよりは大分マシです。
クレジットカード現金化で悪徳業者に共通する特徴『固定電話なし』

クレジットカード現金化の業者は年々増加しており、利用者にはたくさんの選択肢があります。しかリサーチなくして決定することは大変危険です。現金化の際は、常に悪徳業者を警戒しましょう。
悪徳業者には、いくつか共通する特徴がみられます。この条件を満たす業者がすべて悪徳とは限りませんが、ひとつの目安として下さい。
◎固定電話がない
固定電話は所在地(場所)と契約する意味合いが強く、確かな住所が必要です。経費は携帯電話と同等、場合によっては安価で、電話機を複数設置し回線を割り当てれば、たとえ同時に着信があっても利用者を待たせることなく対応できます。
つまるところ固定電話の有無は、業者の誠実さを表していると言っても過言ではありません。
固定電話を持たずして営業している業者は、それだけで信頼に欠けます。携帯電話が絶対悪とは言いませんが、契約者ではない人でも使えてしまう点は無視できません。
事実、現金化とは無関係の第三者が契約した携帯電話を買取り、使用する悪徳業者は多いです。詐欺に遭っても、この場合は足取を追えません。辿り着いた先にいるのは、何も知らない第三者です。
なお固定電話+フリーダイヤルを設けている業者は、かなり優良であると判断できます。利用者の負担を極力減らす営業姿勢から、高い誠実さを感じられます。
◎住所をはじめ業者情報の記載がない
所在地、連絡先アドレス各種(電話・メール)、代表者をはじめ、取引に必要な情報が記載されていなければ、関わるべきではありません。このような業者は、大切な個人情報を預けるに値しません。
とりわけ住所情報には注意して下さい。虚偽であるケースはもちろん、〜市〜町〜丁目をはじめ“わざと”尻尾を切っているケースも目立ちます。
グーグルマップなども活用し、本当に存在する住所か確認しましょう。近場であれば、実際に足を運ぶと確実です。
クレジットカードの暗証番号の設定には細心の注意を払う事が大切
盗まれたり紛失することがなくてもクレジットカードの情報を取られてしまう、スキミングという犯罪が後を絶ちません。カードを不正に読み取る機械をATMなどにしかけ、知らない間に情報を盗んでいくこの手口は、年々巧妙になってきています。被害を防ぐために、カード利用者はどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。
自分では気をつけて取り扱っているつもりでも、クレジットカードを危険にさらしている可能性があります。たとえばごく一般的なATMの機械。
どこにでもあるので皆さんよく利用するかと思います。ですが、ある日突然そのATMに不審な機械が取り付けられていることもあり得るのです。
最近のスキマー(スキミングの機械)はカード出入り口と一体化するようなものが多く、気づかずにカードを入れてしまうよう仕組まれています。
また、支払いなどで安易に店員にカードを預けるのも、かなり危険な行為だといえます。そのカードを裏へ持って行き、気づかないあいだにスキマーに通されているかもしれないのです。
こうした点に注意するのはもちろんですが、暗証番号を安易なものにしない、定期的に変更するなどの対策が地味ですが効果的です。ちょっとした知り合いなら生年月日や電話番号などは知ることのできる時代なので、予測しやすいこれらの番号は決して使用しないようにしましょう。
クレジットカードはICカードがオススメ
ICカードとは、ICチップが埋め込まれたクレジットカードを指します。従来のものと比較するとセキュリティ面が非常に優れており、昨今お騒がせの『スキミング(カード情報の抜取り)』にも強固なガード力を発揮します。
◎磁気カードはセキュリティが甘い?
磁気カードは記録容量が僅かしかなく、文字数でいえば72文字程度です。そのため暗号をはじめ、十分なセキュリティ対策を施せません。解読しようと思えば出来てしまう状態といっても過言ではなく、知らずにスキミングされてしまうと、不正利用は待ったなしです。
◎ICチップは何がすごい?
ICチップの自慢は、大容量の記録領域です。磁気カードと比較すると、約400倍の情報を記録できます。そのため十分な暗号化が行え、例えスキミングされても解読は難しく、不正利用までの時間を稼げます(絶対的なセキュリティではないので、ICカードであっても必ず盗難届を行って下さい)。
各クレジットカード会社は、ICカードへの移行を推奨しています。オリコカード、三菱UFJクレジットカード、さくらカードなどを所有している方は、是非ともご検討下さい。
クレジット現金化を行う前に心がけておきたいポイント
現金化を安全に行うには、リスクを充分に理解した上で次のことに気をつけるといいでしょう。
1.評判のいい「優良店」を選ぶ
現金化業者の中には、信頼できる「優良店」も数多くあります。それらを見分けるには、以下の点をチェックしてみるといいでしょう。
・ユーザーの口コミ
・長年(5~10年単位で)同じ場所、同じ名称で営業している
・ホームページがしっかりと構成されていて、会社の所在地や代表者の明記がある
優良店であればクレジット会社に現金化がバレる可能性が少なく、詐欺や犯罪に遭う心配もありません。
2.「返せる目処がある」ことが大前提
審査がないため、ブラックリストに載っている人でも手軽に利用できる「現金化」ですが、そのために「どこからもお金を借りられなくなった人」が借金を一本化するため利用することがあります。
しかし、換金率分を差し引かれた上で、その後クレジットローンを返済していくという事実があることを忘れてはいけません。万が一支払いができなくなった場合でも、自己破産ができない事実を覚えておきましょう。
現金化を行う人は、あくまでも「返済能力」があることが大前提です。
「現金化」を安全に行うには、リスクを理解した上でそれを避ける方法をとることです。そうすれば、あなたがお金に困ったときに強い味方になってくれるでしょう。